診療支援
治療

外陰・腟の疼痛・瘙痒感の鑑別と治療
inflammatory disease and benign tumor of the vagina and vulva
石谷 健
(こうかん会日本鋼管病院・婦人科部長(神奈川))

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GL1産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023

GL2ホルモン補充療法ガイドライン2017年度版

ニュートピックス

・本領域では,医療行為や医薬品だけではなく,女性の健康の課題をテクノロジーで解決する製品やサービス(フェムテック)による取り組みが活発化しており,女性のデリケートゾーンのケア関連商品が増加している.

治療のポイント

・治療により短期間で症状は軽快することが多いが,症状が再燃する場合も多いので,普段からの生活指導(誘因の除去など)を行う.

・治療抵抗性の経過をたどる場合には,加齢を理由に外用処方などの漫然とした投与継続や経過観察を行わず,悪性腫瘍を念頭において積極的な生検や画像検査などを考慮する.

Ⅰ.外陰痛(vulvodynia)

◆病態と診断

・数か月以上にわたり灼熱感を伴う慢性的な外陰部の不快感が持続し,高齢者に好発する.

・非特異的な要因に発症することが多いが,脊髄神経圧

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