診療支援
治療

絨毛性疾患
gestational trophoblastic disease
金西賢治
(香川大学教授・周産期学婦人科学)

頻度 あまりみない

GL1絨毛性疾患取扱い規約 第3版(2011)

GL2子宮体がん治療ガイドライン 2023年版

ニュートピックス

・難治性絨毛疾患に対する,ペムブロリズマブの有効性がこの数年報告されており,本邦でもその適応拡大が期待されている.

治療のポイント

・胞状奇胎に対しては診断目的の子宮内容除去術を施行し,血中hCG計測による2次管理が必要である.

・侵入奇胎,絨毛癌が考えられる場合はスコアリングによる診断を行い,治療方針を決定する.

・妊孕性温存を希望する若年層に多い疾患であり,化学療法のみでの奏効率も高いことから外科的切除よりも化学療法による治療を第1選択とする.

◆病態と診断

A病態

・絨毛性疾患は基本的には妊娠による胎盤栄養膜細胞の異常増殖による疾患で,妊娠初期の異常である胞状奇胎と,腫瘍性病変に分類される侵入奇胎絨毛癌,胎盤部トロホブラスト腫瘍(PSTT:placental site t

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