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GL産婦人科診療ガイドライン産科編2023
治療のポイント
・羊水量は個人差が大きく妊娠時期により変動するため,経時的な変化に留意して正常と異常の判断を行う.
・胎児側,母体側の要因のそれぞれの可能性を念頭において,原因疾患の鑑別と対応を行う.
◆病態と診断
A病態
・羊水は妊娠期間を通し,母体および胎児・胎盤からの産生と吸収により一定の範囲に保たれている.母体側と胎児・胎盤側のいずれかに要因があり,産生と吸収のバランスが破綻することで羊水量の異常は生じる.
1.羊水過多
・重度の羊水過多は胎児側の先天的な異常による嚥下量減少あるいは尿量増加が原因となることが多い.
・胎児の羊水嚥下量の減少は上部消化管閉鎖,中枢神経障害,筋骨格系異常,染色体異常が主要な原因となり,尿量増加は双胎間輸血症候群の受血児や胎児・胎盤腫瘍などの高心拍出時に生じる.
・母体の耐糖能異常に対する治療コントロールが不良である