頻度 ときどきみる〔従来頻度は3~5%程度とされるが,妊娠41週での介入(誘発分娩)により0.1%程度となっている〕
GL産婦人科診療ガイドライン産科編2023
◆病態と診断
・妊娠42週(294日)以降になっても分娩に至らない妊娠をいう.予定日超過という用語は妊婦・家族に誤解を与える可能性があるので用いない.
・妊娠初期の超音波検査所見や最終月経などから,妊娠週数が正確であるかどうかを確認する.
・胎盤機能不全,羊水過少,過熟症候群,胎便吸引症候群などをきたし,死産,新生児死亡および児の罹患率が上昇する.
・卵膜剥離によって分娩誘発が必要となる妊婦を減少させる可能性がある.
◆治療方針
妊娠41週以降は胎児健常性を2回/週以上評価する.評価方法としてはNST(non-stress test),BPS(biophysical profile score),modified BPSなどを用いる.比較的簡便