今日の診療
治療

呼吸窮迫症候群
respiratory distress syndrome(RDS)
鳥谷由貴子
(岩手医科大学附属病院講師・小児科)

頻度 よくみる(早産児においてよくみる)

治療のポイント

・臨床症状,胸部X線,マイクロバブルテストの結果から総合的に診断し,可能な限り早急に人工肺サーファクタントを気管内投与する.

・リスクの高い患児では,出生直後に分娩室で投与することも選択肢の1つである.

◆病態と診断

A病態

・呼吸窮迫症候群(RDS:respiratory distress syndrome)は,肺の未熟性による肺サーファクタントの欠乏が原因となり,肺胞の拡張不全に伴う進行性の呼吸障害を示す.

・新生児仮死や低酸素血症,低体温などでも肺サーファクタントの生成は抑制される.強い肺障害があると,肺胞や毛細血管の透過性亢進により血液成分が肺胞腔へ漏出し,サーファクタントの不活性化が起こる.

B診断

・臨床的には,早産児に,チアノーゼ,多呼吸・呻吟・陥没呼吸などの呼吸窮迫症状が出現し,徐々に増強する.

・胸部X線では,肺容量低下,網状顆粒状陰

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