頻度 ときどきみる
Ⅰ.脳室内出血(IVH)
ポイント
・IVHは早産児で神経学的後遺症の原因となる重要な疾病である.
◆病態と診断
A早産児
1.病態
・早産児のIVHは脆弱な上衣下胚層に起こる出血が脳室内に穿破したもので,呼吸窮迫,気胸,無呼吸,循環不全,動脈管開存,低血圧,低体温,高浸透圧などの要因によって引き起こされる.静脈圧の上昇や脳血流(CBF)速度の変動で起こるとされている.
・IVHの臨床症状は出血の程度によって異なり,無症状のものから,けいれんや筋緊張低下,無呼吸,ショックなどさまざまである.突然の貧血や高血糖,高K血症,低血圧,徐脈は,IVHの前兆の可能性がある.
2.診断
・IVHは多くが生後72~96時間以内に発症しているため,診断にはベッドサイドで施行できる頭部超音波検査が有用である.
・IVHの重症度評価にはPapile(1978)やVolpe(2008)の分類が用いられている.グレ