診療支援
治療

先天性サイトメガロウイルス感染症
congenital cytomegalovirus infection(CCMVI)
藤岡一路
(神戸大学大学院特命教授・小児科学)

頻度 よくみる(全出生児の約0.3%)

GL先天性サイトメガロウイルス感染症診療ガイドライン2023

ニュートピックス

・2023年3月27日付で,抗サイトメガロウイルス化学療法剤バルガンシクロビル(バリキサ)ドライシロップ5,000mgが,世界で初めて症候性先天性サイトメガロウイルス感染症の適応追加承認を取得した.

治療のポイント

・生後3週以内の新生児尿により診断し,2か月以内にバルガンシクロビル(VGCV)治療を開始する.

・先天感染例のうち,VGCV治療の適応となる症候性感染例は10~15%である.

・治療開始後は好中球減少などの副作用が発現しやすいため,慎重に副作用をモニタリングする.

◆病態と診断

A病態

・先天性サイトメガロウイルス(cCMV:congenital cytomegalovirus)感染は,CMV感染母体からウイルスが経胎盤的に胎児に感染することで成立し,出生後cCMV感染児の10

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