診療支援
治療

小児科疾患 最近の動向
齋藤昭彦
(新潟大学大学院教授・小児科学)

◆病態と診断

A小児予防接種スケジュールの変更

 2024年4月より,以下の2点の変更があった.

1.5種混合ワクチンの導入

 国内では,乳幼児に対する混合ワクチンの不足により,1回の受診時の接種回数が多いことが大きな問題であった.今回,4種混合ワクチンとインフルエンザ菌b型(ヒブ)ワクチンの混合ワクチンである5種混合ワクチンが,定期接種のワクチンとして導入された.このワクチンの普及によって,対象(ジフテリア,破傷風,百日咳,ポリオ,ヒブ感染症)の予防と,乳幼児期のワクチン接種回数の減少が期待できる.

2.15価肺炎球菌結合型ワクチンの導入

 小児の侵襲性肺炎球菌感染症(IPD:invasive pneumococcal disease)に対しては,2013年より,13価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)が定期接種ワクチンとして導入され,その予防に貢献してきた.一方で,PCV13導入後,PCV13で

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