診療支援
治療

小児における結核の予防と治療
prevention and treatment of tuberculosis in children
宮川知士
(東京都立小児総合医療センター・呼吸器科・結核科)

頻度 あまりみない

GL1結核診療ガイドライン2024

GL2小児結核診療のてびき(改訂版)(2021)

治療のポイント

・乳児は成人と異なる病像を呈して重症化(粟粒結核・髄膜炎)しやすいので,診断・治療には細心の注意が必要である.

◆病態と診断

A病態

・乳児では結核菌(Mycobacterium tuberculosis)を吸入して肺に小さな初感染巣を形成したのち,所属リンパ節が腫脹し(初期変化群肺結核),さらに気管分岐部リンパ節・縦隔リンパ節へと進展し,血液へ散布されて粟粒結核・髄膜炎になりやすい.

・微熱・顔面蒼白・頻呼吸・努力呼吸,SpO2 低下・不穏・眼振などの症状が軽度かつ慢性的であると,一見健康そうにみえるために見逃されやすい.嘔吐・けいれん・意識消失がみられて気づかれることがある.

B診断

1.感染診断

・ツベルクリン反応(ツ反)とインターフェロンγ遊離試験(IGRA,クォンティフェロンTB,

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