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GL抗微生物薬適正使用の手引き 第三版(2023)
ニュートピックス
・2023年11月に「抗微生物薬適正使用の手引き 第三版」が発刊された.
治療のポイント
・小児のかぜ症候群の治療は少数の治療するべき疾患は確実に治療し,ほとんどの自然軽快するものには思いやりをもって対応する.
◆病態と診断
A病態
・かぜ症候群とは,鼻汁や鼻閉などの鼻症状,咽頭痛の咽頭症状,咳,痰などの下気道症状をさまざまな程度に合併した症候群である.
・まれに細菌感染など治療可能な重症疾患が併存あるいは合併することがあり,疾患の幅が広い.
B診断
・小児かぜ症候群の診断においては,かぜ症候群と似た症状で発症し,かつ治療可能な重症疾患を除外することが最重要ポイントである.
・そのためには,バイタルサインやPAT(pediatric assessment triangle)の異常,それぞれの重症疾患に特異的なred flagサイ