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GL小児呼吸器感染症診療ガイドライン2022
治療のポイント
・ほとんどがウイルス感染であるため,水分摂取を含む対症療法が中心であり,インフルエンザなどを除いて特異的な治療法はない.
・経過中を含め2次性細菌感染の合併に注意する.
・インフルエンザの場合は,年齢などを踏まえて抗インフルエンザ薬の使用を検討する.
・通常予後良好で咳嗽も完治するが,一定期間咳嗽が続くため保護者の不安は強い.自然経過を保護者と共有することが,保護者の不安を軽減させるために重要である.
◆病態と診断
A病態
・多くはウイルス感染で,先行する上気道感染症(鼻炎や咽頭炎)の下気道への波及として生じ,気管や気管支の線毛上皮の損傷により,発熱や咳嗽を認める疾患である.
・2歳未満の罹患頻度が最も高く,以降は年齢とともに減少する.
・頻度の高い原因微生物はアデノウイルス,インフルエンザウイルス,パラインフルエンザウイルス,(5~