今日の診療
治療

小児の肺炎
pneumonia in children
石和田稔彦
(千葉大学教授・真菌医学研究センター感染症制御分野)

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GL小児呼吸器感染症診療ガイドライン2022

ニュートピックス

・「小児呼吸器感染症診療ガイドライン2022」が発刊され,エビデンスに基づく最新の小児肺炎の診療指針が示されている.

治療のポイント

・臨床症状から重症度を判定し,入院治療か外来治療かを選択する.

・臨床経過や検査結果から,抗菌薬の要否,使用する場合の選択抗菌薬の判断を行う.

・耐性菌感染が強く疑われる場合を除き,細菌性肺炎に対してはペニシリン系薬を,非定型(マイコプラズマ性・クラミジア性)肺炎に対してはマクロライド系薬を第1選択とする.

◆病態と診断

A病態

・小児肺炎の原因の主体は感染症であり,肺実質に病原微生物が侵入して急性炎症を惹起した状態である.

・肺炎の原因微生物は,年齢ごとに異なる.

・新生児期には,RSウイルス(RSV)などのウイルス,トラコーマ・クラミジア,百日咳菌などが重要である.

・乳幼児期は,RSV,ヒトメタニュ

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