診療支援
治療

小児の発疹性疾患
exanthematous diseases in children
庄司健介
(国立成育医療研究センター・小児内科系専門診療部感染症科医長(東京))

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治療のポイント

・小児の発疹性疾患の治療は原因によって異なるため,病歴,症状などから診断を確実につけることが重要である.

・小児でよくみられる多くのウイルス性発疹症には,特異的な治療がない.

◆病態と診断

A病態

・小児の発疹性疾患は大まかに以下のように分類される.

1.感染症

a.細菌感染症

・一般的なもの:伝染性膿痂疹,蜂窩織炎,溶連菌感染症(伝染性膿痂疹,丹毒含む)など.

・まれだが重要なもの:トキシックショック症候群,電撃性紫斑病(髄膜炎菌感染症),感染性心内膜炎,小児多系統炎症性症候群(MIS-C),梅毒(),リケッチア症()など.

b.ウイルス性感染症

・水痘・帯状疱疹,麻疹,風疹,単純ヘルペスウイルス感染症,突発性発疹症,ヒトパルボウイルスB-19感染症(伝染性紅斑),伝染性軟属腫,エンテロウイルス感染症(手足口病含む),パレコウイルス感染症,EBウイルス感染症,サイトメガロウイ

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