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GL難治性下痢症診断の手引き-小児難治性下痢症診断アルゴリズムとその解説-(2021)
治療のポイント
・対症療法を行うと同時に,下痢の原因検索を進めていく.
・脱水に対する治療は,経口補液が第1選択であるが,重度の脱水症状を認めた場合は経静脈輸液を行う.
・下痢を悪化させない栄養方法をみつけて低栄養状態を是正する.
◆病態と診断
A病態
・乳児難治性下痢症とは,2歳までに発症し,2週間以上持続する遷延性下痢症と定義されることが多い.この疾患名には,種々の原因疾患が含まれている.
B診断
・「難治性下痢症診断の手引き-小児難治性下痢症診断のアルゴリズムとその解説-」が上市され,ホームページでも自由に閲覧可能となった.
・最初に,病原体検査で感染症を除外する.
・絶食により下痢が改善すれば浸透圧性下痢であり,改善がなければ分泌性下痢が考えられる.
・浸透圧性下痢では,一定期間の腸管安静のみで下痢の
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