診療支援
治療

乳児難治性下痢症
intractable diarrhea in infancy
垣内俊彦
(佐賀大学診療准教授・小児科)

頻度 ときどきみる

GL難治性下痢症診断の手引き-小児難治性下痢症診断アルゴリズムとその解説-(2021)

治療のポイント

・対症療法を行うと同時に,下痢の原因検索を進めていく.

・脱水に対する治療は,経口補液が第1選択であるが,重度の脱水症状を認めた場合は経静脈輸液を行う.

・下痢を悪化させない栄養方法をみつけて低栄養状態を是正する.

◆病態と診断

A病態

・乳児難治性下痢症とは,2歳までに発症し,2週間以上持続する遷延性下痢症と定義されることが多い.この疾患名には,種々の原因疾患が含まれている.

B診断

・「難治性下痢症診断の手引き-小児難治性下痢症診断のアルゴリズムとその解説-」が上市され,ホームページでも自由に閲覧可能となった.

・最初に,病原体検査で感染症を除外する.

・絶食により下痢が改善すれば浸透圧性下痢であり,改善がなければ分泌性下痢が考えられる.

・浸透圧性下痢では,一定期間の腸管安静のみで下痢の

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください