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GL潰瘍性大腸炎・クローン病診断基準・治療指針 令和5年度改訂版
治療のポイント
・長期目標として,内視鏡的治癒,QOLの回復,支障のない日常生活に加えて,小児では正常な成長を得ることを目標とする.
・急性期には,成人よりも積極的な治療が望ましい.
・成長障害の原因となるステロイドの使用は極力短期間とし,寛解維持の目的には使用しない.
◆病態と診断
・小児のIBDは,一般に成人に比して病変部位が広範囲化,重症化しやすい.小児のクローン病は,肛門病変を合併することも少なくない.
・6歳未満で発症した超早期発症型IBD症例,非典型的な内視鏡所見や経過を示す症例,標準的治療に抵抗性を示す症例,家族内発症例などでは単一遺伝子異常によるIBD(monogenic IBD)の可能性がある.
◆治療方針
A潰瘍性大腸炎
1.寛解導入療法
直腸炎型では5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤の内服や局所療法を
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