頻度 よくみる
治療のポイント
・鉄剤の内服が第1選択.食事療法も併用する.
・貧血の改善後も,貯蔵鉄を示す血清フェリチン値が20ng/mLを超えるまでは鉄剤を続け,合計約3~4か月間治療する.
・鉄剤に不応の場合は,きちんと内服しているか,慢性出血がないかを確認する.
◆病態と診断
A病態
・成長が著しく鉄需要の増える時期に,鉄摂取が不十分だと起こる.生後4か月以後の早産児,母乳栄養の乳児期後期,思春期に多い.思春期女子では,月経による鉄喪失とやせ願望による摂取不良が加わる.
・消化管出血や鼻出血反復が原因となる.牛乳の過剰摂取から,低蛋白血症を伴う貧血になりうる.
・マトリプターゼ2(TMPRSS6遺伝子)異常により,ヘプシジンが過剰に産生されて鉄吸収が抑制される鉄剤不応性鉄欠乏性貧血になる.
・言語学習能力の低下,注意力の低下,易刺激性などが現れることもある.
B診断
・フェリチン値が低下した小球性低色素性
関連リンク
- 治療薬マニュアル2025/溶性ピロリン酸第二鉄《インクレミン》
- 治療薬マニュアル2025/クエン酸第一鉄ナトリウム《フェロミア》
- 治療薬マニュアル2025/乾燥硫酸鉄《フェロ・グラデュメット》
- 治療薬マニュアル2025/クエン酸第二鉄水和物《リオナ》
- 今日の治療指針2025年版/鉄欠乏性貧血
- 今日の皮膚疾患治療指針 第5版/亜鉛欠乏症
- 臨床検査データブック 2025-2026/ビタミンAおよびカロチノイド レチノール
- 臨床検査データブック 2025-2026/葉酸〔FA〕 [保]* 146点
- 今日の診断指針 第9版/鉄欠乏性貧血
- 今日の小児治療指針 第17版/微量元素欠乏症
- 今日の小児治療指針 第17版/鉄欠乏性貧血