診療支援
治療

小児の周期性発熱
periodic fever in children
和田泰三
(金沢大学教授・小児科学)

頻度 ときどきみる

GL自己炎症性疾患診療ガイドライン2017

治療のポイント

・周期性発熱・アフタ性口内炎・咽頭炎・頸部リンパ節炎(PFAPA:periodic fever,aphthous stomatitis,pharyngitis,cervical adenitis)症候群には,発熱発作時のステロイド頓用が有効で診断にも役立つ.

・PFAPA症候群はQOLが低下する場合もあり,シメチジンによる発熱発作の予防を検討する.

・遺伝性自己炎症性疾患はいずれもまれだが,疑われる場合には遺伝学的検査などにて診断し,生物学的製剤治療などの適否を検討する.

◆病態と診断

A病態

・PFAPA症候群は非遺伝性の自己炎症性疾患で,小児の周期性発熱のなかで最も頻度が高い.

・自然免疫系の異常が示唆されているが,原因は特定されていない.

・8年程度で自然寛解する.

・典型的なPFAPA症候群は,5歳以下の幼児に発症し,発熱は

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