頻度 よくみる
ニュートピックス
・近年,尿中α1 ミクログロブリン/Cr比と尿中β2 ミクログロブリン/Cr比は,試験紙法,尿中蛋白/Cr比,尿中Alb/Cr比と比較して,特にステージ3CKDのような腎機能障害をもつ腎尿路異常(CAKUT:congenital anomalies of the kidney and urinary tract)を検出するために適していることが示され,それらの日本人小児における正常値も確立されている.
治療のポイント
・腎尿路疾患は無症状で,検診にて検尿異常を指摘される場合が多い.
・検尿は採尿方法が重要で,早朝尿においては就寝直前の排尿,起床直後の排尿,中間尿採取を徹底する.
・蛋白尿の管理では,尿蛋白/Cr比を測定する.
◆病態と診断
A病態
・小児でみられる腎疾患は,以下の糸球体疾患がほとんどで,その他はまれである.IgA腎症,膜性増殖性糸球体腎炎,膜性腎症,アルポー