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GL小児IgA腎症診療ガイドライン2020
ニュートピックス
・IgA腎症に対する,デュアルエンドセリン・アンジオテンシン受容体拮抗薬であるsparsentanの尿蛋白減少効果が証明され,2023年に米国FDAでは迅速承認された.国内においても2024年に治験が行われる予定である.IgA腎症に対する新薬として期待されている.
治療のポイント
・血尿,蛋白尿を認めた患者において,腎生検による病理診断により確定診断を行う.
・さらに検査値(尿蛋白および腎機能)と腎病理所見から軽症または重症に分類し,治療方針を決定する.
・軽症例ではACE阻害薬を第1選択とし,重症例や軽症例でACE阻害薬に反応を認めない場合は,ステロイドを中心とした多剤併用療法を行う.
・国内において,成人領域で標準治療として行われている扁桃摘出術およびステロイドパルス療法は,小児におけるその有効性を示すエビデンスは少なく
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