診療支援
治療

思春期早発症
precocious puberty
井原健二
(大分大学教授・小児科学)

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治療のポイント

・ゴナドトロピン依存性思春期早発症は,GnRHアナログによる治療により成長率の低下をもたらす効果が期待できるが,骨年齢の進行を完全に停止することはできない.

・性腺抑制療法の目的を包括的に考慮し,患者の身長,暦年齢,骨年齢をもとに,個々の患者に合わせた治療期間と治療量の設定が必要である.

◆病態と診断

A病態

・思春期早発症は,暦年齢に比べて2次性徴が早期に現れる状態と定義される.ゴナドトロピンの分泌が増加するゴナドトロピン依存性と,ゴナドトロピンの分泌増加によらないゴナドトロピン非依存性に分類される.

・ゴナドトロピン依存性思春期早発症:暦年齢よりも早期に視床下部からのゴナドトロピン放出ホルモンの過剰分泌が生じ下垂体からゴナドトロピンが促進される病態である.

・ゴナドトロピン非依存性思春期早発症:末梢組織における内因性の性ホルモンの過剰分泌や,外因性の性ホルモンに曝露

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