今日の診療
治療

小児の髄膜炎
meningitis in children
堀越裕歩
(東京都立小児総合医療センター・感染症科・免疫科部長)

頻度 ときどきみる

治療のポイント

・髄膜炎を疑った場合は,腰椎穿刺による髄液検査を行う.

・細菌性髄膜炎では,すみやかに抗菌薬投与を開始する.

・適切な電解質・水分管理を行い,急性期には低Na血症にならないようにナトリウム濃度の低い輸液の使用は避ける.

◆病態と診断

A病態

・ウイルス性髄膜炎の原因微生物としては,夏季にエンテロウイルス属が多く,年長児のムンプスワクチン未接種者でムンプスウイルスがある.

・細菌性髄膜炎では,新生児期のGBS(Group B Streptococcus),大腸菌などの腸内細菌が多く,乳幼児期にワクチン非含有株の肺炎球菌がみられる.

・発熱と髄膜刺激症状を中心とした頭痛,嘔吐,項部硬直がみられるが,乳児では乏しいこともある.けいれん,意識障害などの中枢神経症状もみられる.

B診断

・疑ったら髄液検査を施行する.髄液は細菌培養,塗抹,迅速検査,PCRなどを行う.

・ウイルス性髄膜炎で

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