診療支援
治療

脳性麻痺
cerebral palsy(CP)
佐々木征行
(鶴風会東京小児療育病院・院長)

頻度 よくみる(1,000出生当たり1~2人程度)

GL脳性麻痺リハビリテーションガイドライン 第2版(2014)

治療のポイント

・早期発見と早期療育開始を心がける.

・治癒する疾患ではないので,多職種による長期的介入が必要である.

◆病態と診断

A病態

・脳性麻痺は「受胎から新生児期(生後4週間)までに生じた脳の非進行性病変に基づく,永続的だが変化しうる運動および姿勢の異常」と定義される運動機能障害である.

・原因は出生前要因(遺伝子異常,胎内感染症,循環障害などによる脳形成異常),周生期要因(新生児低酸素性虚血性脳症,早期産+低出生体重など),出生後要因(高ビリルビン血症,頭蓋内出血,細菌性髄膜炎など)に分けられる.新生児医療の進歩により周生期要因や出生後要因は減少し,相対的に出生前要因の比率が増加している.しかし早期産による脳室周囲白質軟化症や,呼吸障害・嚥下障害などを伴う重度脳性麻痺児の発生は依

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