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治療のポイント
・家族への適切な疾病情報の提供と安心感の確保が重要である.
・外傷を防止するために,寝室安全対策を施す.
・環境的促進要因の改善を図る.
・まず行動療法,次に薬物療法を行う.
◆病態と診断
A病態
・睡眠時遊行症(夢中遊行)と睡眠時驚愕症(夜驚症)は小児に多い睡眠時随伴症で,それぞれの有病率は小児で40%および1~6.5%である.
・両者は共通の遺伝学的・家族内発現形式をもつ.
・本態は,大脳皮質が強力に抑制されている深いノンレム睡眠から内的刺激により目覚める過程に起こる,正常な大脳活動が困難な不完全な覚醒状態である.
B診断
・睡眠時間帯の最初の1/3の間に起こる不完全な覚醒に伴って行動的異常が生じる.
・エピソードの持続は1~10分で,終了後は睡眠に戻る.夢の精神活動を伴わず,行動については健忘がある.
・一晩に複数回起こる場合,てんかん発作を除外するために脳波検査が必要である.
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