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GLDSM-5-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル(2023)
治療のポイント
・根本的治療法はないため,「治療する疾患」ではなく「支援すべき障害」としての視点をもつ.
・確定診断前でも,通園療育の開始などの早期介入が適応的予後のために望まれる.
◆病態と診断
A病態
・小児期早期より,対人関係や社会的コミュニケーションに困難がみられ,興味や活動の限局性・反復性,または感覚過敏・鈍麻などがみられる「精神発達の障害」である.
・多因子遺伝による生来性の障害として知られるが,病態の詳細は解明されていない.
・日本での累積発生率は,早期支援体制が充実した地域では3~4%である.
B診断
・通園療育,統合保育,特別支援教育,放課後等デイサービスなどが支援の主軸であるが,支援の統一性や共通理解のため,確定診断をすることが医療の最も重要な役割である.
・養育者からの詳細な生育歴の聴取,行動観察,知能検査など
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