診療支援
治療

感染性眼内炎
infectious endophthalmitis
木村和博
(山口大学大学院教授・眼科学)

頻度 あまりみない

治療のポイント

・感染性眼内炎の治療は,抗菌薬の眼局所と全身への投与を行う.

・急激に進行する眼内炎では,抗菌薬の局所,全身投与に加え,外科的治療が必要となる.

・内因性眼内炎は,敗血症を伴っており他科との連携が必要となる.

・非感染性ぶどう膜炎との鑑別が重要である.

◆病態と診断

A病態

・感染性眼内炎は,白内障手術,硝子体手術などの内眼科手術後,抗VEGF薬などの薬物の硝子体注射後,眼球破裂や異物混入などの穿孔性眼外傷後に発症する外因性と,他の臓器での感染が血行性に眼へ波及する内因性に分けられる.これらは,患者背景,発症時期,起炎菌などが異なる.

・病原微生物:細菌,真菌,寄生虫,ウイルスなどが原因となる.

・内眼手術,硝子体注射後,外傷後の眼内炎では,黄色ブドウ球菌(含MRSA),表皮ブドウ球菌〔含MRSE(methicillin-resistant Staphylococcus e

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください