今日の診療
治療

黄斑上膜,黄斑円孔
epimacular membrane and macular hole
中野裕貴
(香川大学講師・眼科学)

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治療のポイント

・黄斑上膜が進行すると,手術が成功しても後遺症が残るため,早めに手術治療することが一般的である.黄斑円孔は発生から数か月以内の手術治療で術後の視力回復が良好であり,慢性例では視力の回復が制約されることがある.

◆病態と診断

A病態

・後部硝子体剥離は,硝子体が加齢によって液化し,それに伴い硝子体が網膜から剥離する生理現象である.一般的には壮年期に多く発生し,近視で若年化する.本疾患は後部硝子体剥離を契機に起きる疾患である.

・黄斑上膜は網膜上の後部硝子体膜の残渣が線維性に肥厚し,皺襞を形成することで網膜を変形させる.多くは特発性で進行は緩慢であるが,炎症による続発性では進行が速く症状が強い傾向にある.症状は初期には自覚せず,進行すると視力低下,中心視野が歪む歪視,ものが大きく見える大視症が起きる.

・黄斑円孔は黄斑と硝子体に癒着があって,後部硝子体剥離の際に黄斑と硝子

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