診療支援
治療

外耳道炎・外耳道湿疹
external otitis(including external ear eczema)
高橋邦行
(宮崎大学教授・耳鼻咽喉・頭頸部外科学)

頻度 よくみる

ニュートピックス

・2023年,新たな点耳外用薬として,レボフロキサシン耳科用液が発売され,治療の選択肢が増えた.

治療のポイント

・外耳道炎,外耳道湿疹の発症には,耳かきなどの機械的刺激,補聴器,イヤホンなどの直接的な接触や,外耳道を閉鎖することでの湿潤環境などが原因となることが多い.これらの生活習慣の改善指導が大切である.

・一度治療を開始すると,起炎菌が同定できないことがあるため,治療開始前に耳漏からの細菌培養検査を行う.

◆病態と診断

A病態

・外耳道から鼓膜までは約3cmあり,手前1/3が軟骨部,深部2/3が骨部外耳道とよばれる.軟骨部外耳道の皮膚は弾力性があり,耳垢腺,皮脂腺などから分泌物が排出され,保護されているが,骨部外耳道は分泌腺がなく薄い皮膚が骨膜と接着している構造であり,外的傷害を受けやすい.一方で鼓膜,骨部外耳道は1日0.2mm程度皮膚が手前に平行移動するmigra

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