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GL小児滲出性中耳炎診療ガイドライン 2022年版
治療のポイント
・ごく初期の真珠腫を除き,原則として手術(鼓室形成術)を行う.
・術後に遺残,あるいは再形成による再発をきたすことがあり,長期にわたる経過観察を要する.特に鼻すすり癖がある場合は,これを避けるよう指導する.
◆病態と診断
A病態
・先天性と後天性に大別される.
・先天性真珠腫:胎児期に外胚歯組織の中耳への迷入によって生じると考えられる.鼓膜は正常であることが多く,真珠腫と鼓膜には連続性はない.
・後天性真珠腫:耳管機能障害,特に耳管開放症などによる鼻すすり癖や幼少期の中耳炎既往による乳突腔換気障害に伴い中耳腔内圧が低下することで,鼓膜の一部に陥凹が生じる.その陥凹部から角化扁平上皮が中耳腔に侵入・嚢状(母膜)となり,内部に上皮角化物(debris)が貯留して形成される.debrisの貯留によって増大し,骨などの周辺構造を