診療支援
治療

滲出性中耳炎
otitis media with effusion(OME)
小森 学
(聖マリアンナ大学主任教授・耳鼻咽喉科学)

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GL小児滲出性中耳炎診療ガイドライン 2022年版

ニュートピックス

・「小児滲出性中耳炎診療ガイドライン 2022年版」の主な改訂点は以下の通りである.

・「4歳以上ではアデノイド切除術と鼓膜換気チューブ留置術を併用することを検討する」.

・聴力障害での鼓膜換気チューブ留置術の適応が良聴耳の聴力「40dB」から「30dB」となった.

治療のポイント

・乳児期・小児期に多い疾患であるが成人でも認める.

・発症契機は感冒や急性中耳炎罹患後が約50%と多い.

・上咽頭癌が原因となる場合があることから上咽頭内視鏡検査を行う.

・保存的加療によって9割程度は3か月以内に改善する.

・3か月を超えて遷延する場合には外科的治療を考慮する.

◆病態と診断

A病態

・「鼓膜穿孔がなく,中耳腔に貯留液をもたらし難聴の原因となるが,急性炎症症状すなわち耳痛や発熱のない中耳炎」と定義される.

・発症契機は感冒や急性中耳炎罹患

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