今日の診療
治療

慢性鼻副鼻腔炎
chronic rhinosinusitis
都築建三
(兵庫医科大学主任教授・耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)

頻度 よくみる

GL1鼻副鼻腔炎診療の手引き(2024)

GL2嗅覚障害診療ガイドライン(2017)

ニュートピックス

・難治性の鼻茸を伴う慢性鼻副鼻腔炎(CRS:chronic rhinosinusitis)に生物学的製剤が保険適用となり,副腎皮質ステロイドに代用する治療の選択肢が広がっている.

治療のポイント

・鼻茸,嗅覚障害,喘息,好酸球増多の有無が,慢性鼻副鼻腔炎の病態,診断,治療を決定するキーワードである.

・年齢,経過,症状,鼻内視鏡検査,血液検査,画像検査から適切な治療を選択する.

・鼻茸を伴う例や保存治療(局所治療・薬物治療)に抵抗する例は,内視鏡下副鼻腔手術(ESS:endoscopic sinus surgery)の適応である.

・再燃・再発が多い疾患であることを念頭におく.

◆病態と診断

A病態

・鼻副鼻腔炎は経鼻感染から副鼻腔排泄路の狭窄・閉塞により生じる場合が多い(約90%)が,歯原性の

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