頻度 ときどきみる
ニュートピックス
・眼窩内側壁骨折,下壁骨折は,経鼻内視鏡アプローチでの整復が可能.
Ⅰ.眼窩壁骨折
治療のポイント
・顔面外傷の場合は,頭蓋内・頸椎などの障害を合併している可能性もあるため,局所の評価にとどまらず,全身の評価を併せて行う.
◆病態と診断
A病態
・眼窩周囲に外力が加わり,眼窩壁(特に内側壁と下壁)が骨折した状態.
・骨折タイプが線状型の場合,眼窩内組織が絞扼し,明らかな画像所見がなくとも,明らかな眼球運動障害と眼心臓反射による嘔気・徐脈を含む強い症状があることがある.その際は直ちに緊急手術での治療を行う必要がある.
・眼窩内組織の絞扼などがなく,眼窩壁骨折による複視や眼球運動時の痛みがある場合は,鼻かみを含めた眼窩内に空気が入るような行動を制限させながら,経過をみる.
・待機的に治療が可能な場合は,外傷直後の血腫や組織の腫れによる影響が落ち着いたタイミングで,引き続き複視,