頻度 あまりみない
治療のポイント
・外見からは判断が困難な気道狭窄を生じていることが多く,気管切開を含めた気道確保を考慮する必要がある.
・膿瘍の進展領域に応じた治療が必要である.時に重症化して降下性縦隔炎や膿胸を併発する.
・バイタルサインに注意し,頻脈,低血圧や高熱を伴う場合には敗血症の併発を疑う.
◆病態と診断
A病態
・急性上気道炎,扁桃炎・扁桃周囲膿瘍,歯牙感染,異物や外傷などを原因として生じた膿瘍が頸部の疎なスペース(頸部間隙)に拡がった状態である.特に糖尿病,腎機能障害や免疫抑制薬投与中の患者は発症・重症化するリスクが高いと考えられている.
・小児では,リンパ節炎が膿瘍の原因になることが多い.
・いったん重症化すると窒息や多臓器不全を生じ致命的となる.重症度に合わせた治療を早期に適切に選択する必要がある.
・原因は細菌感染であり,Streptococcus属や嫌気性菌が多い.特にStrepto