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治療のポイント
・受容器障害(味蕾の機能障害)には亜鉛補充療法が効果を示すが,血清亜鉛値にかかわらず少なくとも3か月は投薬を継続することが必要である.
・味質が味蕾まで到達しない伝導障害には,口腔ケアや唾液分泌促進薬を使用する.
・味覚障害の症状によっては,漢方薬や抗不安薬などが奏効することもある.
◆病態と診断
A病態
・味覚障害は味覚に何らかの異常をきたす疾患である.症状により,量的味覚障害(味覚低下など)と質的味覚障害(自発性異常味覚,異味症など)に分けられる.
・味覚伝導路の障害部位により,「伝導障害」「受容器障害」「味覚神経障害」「中枢神経障害」「原因不明」に分類される.
・伝導障害:唾液の減少などで呈味物質が味蕾に到達しないことで生じる.
・受容器障害:味覚の末梢受容器である味蕾の機能障害.原因としては亜鉛欠乏が最多.
・味覚神経障害:鼓索神経・大錐体神経・舌咽神経の障害.
・中枢神経
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