診療支援
治療

音声障害
voice disorders
平野 滋
(京都府立医科大学大学院教授・耳鼻咽喉科・頭頸部外科学)

頻度 ときどきみる

GL音声障害診療ガイドライン 2018年版

治療のポイント

・疾患に応じて薬物治療,音声治療,手術治療を選択する.

・気道狭窄を伴う疾患の場合,緊急気管切開を要することがある.

・音声障害の原因に悪性腫瘍,動脈瘤など重篤な疾患が潜んでいることがあり,原疾患の治療が重要である.

◆病態と診断

A病態

・喉頭の急性炎症疾患のうち急性喉頭蓋炎はインフルエンザ桿菌による重篤な炎症をきたし,窒息のリスクがある.

・声帯の器質的疾患としてポリープ,結節,ポリープ様声帯,乳頭腫,癌などがある.

・神経原性疾患として反回神経麻痺,けいれん性発声障害がある.

・機能性発声障害は呼吸,喉頭,共鳴の誤用によって起こる.

B診断

喉頭内視鏡検査によって声帯の器質的疾患の有無,運動障害の有無,炎症の有無の診断が可能である.

・各種器質的疾患,声帯の硬化性疾患(瘢痕,溝症)の診断には喉頭ストロボスコピー検査が重要である.

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください