今日の診療
治療

舌痛症
glossodynia
松村香織
(公立八女総合病院・歯科口腔外科部長(福岡))

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治療のポイント

・向精神薬による薬物療法と精神・心理療法が中心になる.

◆病態と診断

A病態

・舌痛症とは,視診上,舌に明らかな器質的変化を認めないにもかかわらず,痛みを訴える疾病の総称である.

中年以降の女性に多く,舌に持続性の限局した自発痛,特に灼熱感(ヒリヒリ,ピリピリ感)などと表現される痛みであり,舌尖部両側の舌縁部に多い.

食事中や対話中には自覚しないが,何もしないでいる際に疼痛が増強されるのが特徴である.

・原因は不明だが,半数以上にうつ病や不安障害があるとの報告があり,心理社会的因子の関与も想定されている.

B診断

・器質的異常所見は認められず,食事には支障がない.朝より夕方に疼痛が増強するのが特徴である.

・口腔癌の鑑別のため,口腔内の視診と触診を必ず行う.また,舌炎や口腔カンジダ症,口腔乾燥症などの鑑別も必要である.

◆治療方針

 心因性のストレスなどが影響していると考えられ

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