診療支援
治療

繰り返す誤嚥性肺炎患者のケア
care for repeated aspiration pneumonia
井上登太
(みえ呼吸嚥下リハビリクリニック・院長(三重))

頻度 よくみる

GL1成人肺炎診療ガイドライン2024

GL2JAID/JSC感染症治療ガイド2023

治療のポイント

・誤嚥性肺炎は多くの方の人生の自然経過のなかで繰り返し経験することが多い疾患であることを理解し,最終的に目指すものは満足な人生であることを認識し治療する.

・多病態併存症例が多く,再発,増悪が多い.典型的症状をきたさない症例が多く,繰り返す経過においてより不明確となる.

・脱水の伴う症例に重症化が多く,尿路感染症を合併することも多く,原因菌に注目する場合は喀痰に加え尿培養を行う.

・分離菌培養では真の原因菌がとらえられない場合も多いことを念頭に治療する.

・感染症としての治療のみでは,長期の改善を得られないことが多く,早期の段階から食事環境,口腔環境,肺機能,ADLなどの改善が必要とされる.

・原因が明らかでない嚥下障害において悪性腫瘍を含む重大疾患が存在することも多い.

・食事を中止するこ

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください