診療支援
治療

感染症対策
infection prevention measures
長谷川太郎
(湘南おおふなクリニック・院長(神奈川))

ポイント

・在宅医療では時間と医療資源が限られている.

・在宅医療の前線に立つ看護師へのバックアップ・多職種への助言を行う.

・家庭内感染が生じうる疾患に関して,その予防についても家族へ指導する.

 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は非常に感染力が強いウイルスであり,ほとんどの医療機関・介護施設が影響を受けた.このウイルスは接触・飛沫・空気(エアロゾル)のすべての感染様式をとることから,その感染対策の徹底は在宅医療の現場では困難をきわめた.高齢者施設内にウイルスがもち込まれたとしても,それがクラスター化しないためには平時からの手指衛生,標準予防策,感染経路別の基本的な感染対策が重要であることも明らかになった.

A標準予防策

 感染症の有無にかかわらず,すべての患者に対して,血液・体液,分泌物,排泄物,創傷のある皮膚・粘膜を介する病原体の伝搬リスクを減らすために行う対策である.

 特に手指衛生,

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