胃の小彎と十二指腸近位部を肝臓につなぐ小網および胃の後方にある腹膜腔の部分。発生の過程で,もともと腹腔右半に属した部分が胃の変位につれて左方に伸び,右に開き左に行き詰まりの嚢となったもの。左端は脾陥凹といい,脾臓内面に行き止まる。
辞書
網嚢
モウノウ
[英]omental bursa
[ラ]bursa omentalis
[同義語]小腹膜嚢 lesser peritoneal sac
初出:医学書院 医学大辞典 第2版
発行:2009年2月
収載:医学書院 医療情報サービス(2024年11月7日 掲-ID:dic_00582-02_a007b005c008z0014)