診療支援
診断

13 維持輸液と栄養学

簡便な輸液・栄養計算

成書には難解な記載がされるためか,点滴や経管栄養の量や組成の計算が苦手な若手医師は多い.

実際には精密な計算も患者の個人差の前には無意味であり,大切なのは患者の評価と再評価である.

しかし栄養障害・脱水・電解質異常の原因推定のために最低限の知識は必要である.

ここでは独自の簡便な輸液や栄養の計算法を紹介する.

水分量

安静時の水分投与は30mL/kg/日が基本である(不感蒸泄と最低尿量維持のため20mL/kg/日は必須で,発汗があれば40mL/kg/日が望ましい).

食事は1食で500mLの水分を含む(透析食は500mL/日だけ水分は少なく,全粥では500mL/日だけ水分は多い).

ナトリウム,カリウム

塩化ナトリウムを3g/日摂取しなければ低Na血症を来しうる.6g/日は高血圧患者の推奨量であり,9g/日が薄味な病院食,12g/日が一般的な食事に相当する.

3号輸液5

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