心筋炎の疫学
●劇症型心筋炎は心臓性突然死の原因として重要である.
●慢性期には拡張型心筋症の一因としても重要である.
●原因としてはウイルス性が多いと推測されている.小児ではアデノウイルス,成人ではコクサッキーウイルスB型,冬季にはインフルエンザウイルスが重要である.
●剖検では0.15-0.6%で心筋炎の所見を認める〔Jpn Circ J. 1989 Jan; 53(1): 40-8/J Clin Pathol. 2000 Feb; 53(2): 147-9〕.
●若年成人における心臓性突然死の8.6-12%が心筋炎である〔Heart. 2006 Mar; 92(3): 316-20/Med J Aust. 2004 Feb 2; 180(3): 110-2〕.
●急性ウイルス性心筋炎後に拡張型心筋症が12%で生じる.原因不明の慢性心不全のうち14%〔West J Med. 1989 Apr; 1