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13 感染性心内膜炎

感染性心内膜炎の疫学

左心系の弁が侵されることが多い(自然弁では特に僧帽弁,人工弁では特に大動脈弁が多い)が,静脈覚醒剤乱用患者では,右心系の感染性心内膜炎が多い.

起因菌はStreptococcus viridans(緑色連鎖球菌)が最も多く,黄色ブドウ球菌,そして腸球菌が続く.

人工弁では感染性心内膜炎は0.1-2.3%/人年で発症する〔Heart. 2001 May; 85(5): 590-3〕.

感染性心内膜炎のリスク要因

基礎疾患として弁膜症や先天性心疾患が3/4の症例で認められる.

弁疾患手術歴と心内膜炎の既往がある場合はリスクが最も高いが,ペースメーカー留置が感染性心内膜炎の誘因となることは少ない.

心雑音を聴取するだけではリスクはさほど高くはない.

S. viridansの感染性心内膜炎の1%のみが歯科治療により起こっており,歯科治療よりも口腔内不衛生やアトピー性皮膚炎など

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