診療支援
診断

1 関節炎

関節痛の鑑別

関節の痛みは関節内,関節外,放散痛に分類する.

関節に発赤・腫脹・熱感・圧痛・機能障害があれば関節炎と考える.

朝の30分以上続くこわばりや,動かしていると改善する関節痛も関節炎を示唆し,特に関節リウマチでよく見られる.

関節痛を来す好発疾患

関節の痛みを訴える場合に,関節可動域制限があり関節裂隙全周に沿った圧痛があれば関節の問題であることが多い.一方,局所的な圧痛しかない場合,関節の動かす方向によっては疼痛を誘発しない場合,能動的な運動に比べ他動的には関節可動域制限が少ない場合は関節外(靱帯,腱・腱付着部,筋,皮下組織など)の原因である可能性が高い.また痛みを訴える部位を診察しても炎症所見や圧痛がない場合は放散痛を考える.

単関節炎

急性単関節炎では感染性(化膿性と淋菌性),結晶性(痛風と偽痛風),外傷性の3つが重要である.

化膿性関節炎を見落とさないために可能な限り穿刺を

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