診療支援
診断

6 リウマチ熱

リウマチ熱・連鎖球菌感染症後反応性関節炎

A群β溶血連鎖球菌による咽頭炎が主な原因である.

抗菌薬出現によりリウマチ熱は激減したが,溶連菌感染と関連しているがリウマチ熱の診断基準を満たさない連鎖球菌感染症後反応性関節炎は現在でもしばしば経験される.

連鎖球菌感染症後反応性関節炎は比較的青年〜成人に多い.心炎合併は稀であるが顕著な関節炎を来すことが特徴である.

A群β溶血連鎖球菌による咽頭炎以外にも,C群連鎖球菌やG群連鎖球菌による咽頭炎,A群連鎖球菌による軟部組織感染症によっても急性糸球体腎炎同様,リウマチ熱が起こりうる.


リウマチ熱と抗菌薬

▶溶連菌の曝露回数が多く,小児であることがリウマチ熱の心病変と関連があるとされる.このことからリウマチ熱が減った理由としては小児期の抗菌薬曝露が増えたことが関係していると考えられる.

▶リウマチ熱予防は咽頭炎から8-10日以内に抗菌薬を投与すれば可能で

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?