診療支援
診断

4 正常圧水頭症

特発性正常圧水頭症

認知症,歩行障害,尿失禁が3症候である.

認知症は亜急性発症で,前頭葉機能障害が強く出る傾向があり,評価にはFABが有用である.

歩行障害はParkinson病様小刻み歩行に足の挙上低下(magnet gait),歩隔の拡大(broad-based gait)が加わっている.歩行障害は治療に最も反応する項目であり,Up & Go試験で評価を行う.

物忘れ外来の3.5%の頻度を占めるとされる〔Eur J Neurol. 2001 Nov; 8(6): 601-11〕.

臨床経過が半年以内であれば可逆的であることが多いが,2年以上の経過がある場合は不可逆性であることが多いとされる.

3大症候

認知障害

▶Alzheimer病よりも前頭葉機能障害(注意・思考速度・反応速度・作業速度の障害および語想起障害)が目立つ.一方,Alzheimer病では再生・再認とも障害されるが,正常

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