診療支援
診断

4 アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎

鼻症状がある人に喘息・蕁麻疹・アレルギー性鼻炎の既往や家族歴があればアレルギー性鼻炎の可能性は高くなる.

花粉,植物や動物への曝露と症状との関連が重要である.

ウイルス性の急性上気道炎と比較すると鼻症状の罹患期間が長いこと,目の痒みやくしゃみを伴いやすいこと,咽頭痛や咳は軽微であることが鑑別点である.

鼻汁好酸球の感度は低いが,特異度は高い.

特異的IgE測定は原因抗原の同定に有用であり,原因抗原の同定が生活環境の改善に寄与する場合には測定する.

アレルギー性鼻炎の診断

▶気温の変動に一致する鼻症状の場合は,血管運動性鼻炎を考える.


鼻汁好酸球によるアレルギー性鼻炎の診断

特異的IgE検査(radioallergosorbent test;RAST)

▶確定的な結果が得られる検査ではないので原因抗原の同定が重要であるときにのみ測定する意義がある.すなわちその結果によってペ

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up
あなたは医療従事者ですか?