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18 炎症性腸疾患

炎症性腸疾患の疫学

若年者に多いが,潰瘍性大腸炎は高齢発症もありうる.

潰瘍性大腸炎は喫煙が保護的因子である唯一の疾患である.虫垂切除歴がある場合は潰瘍性大腸炎の可能性は下がる.

10年以上経過した全大腸型潰瘍性大腸炎では,大腸癌の発生が問題となる.

日本における炎症性腸疾患患者の年齢の度数分布

潰瘍性大腸炎は63.6人/10万人,クローン病は21.2人/10万人の有病率である.


リスク要因


悪性腫瘍の発生

潰瘍性大腸炎における大腸癌のリスク

原発性硬化性胆管炎を併発しやすい潰瘍性大腸炎では肝胆道癌{RR 2.6(1.6-4.2)}も増加する.一方,クローン病では上部消化管癌{RR 2.9(1.7-5.0)}や皮膚癌{RR 2.4(1.4-3.9)}も増加する〔Am J Gastroenterol. 2010 Jul;105(7):1480-7. PMID:20332773(メタ解

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