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21 大腸憩室炎

大腸憩室炎

大腸憩室炎は中年以降に好発する腹部の限局した圧痛を伴う炎症性疾患であり,日本人では右側に多いため虫垂炎との鑑別が重要となる.

今までに同様な痛みの既往あり,移動痛なし,嘔気なしであれば虫垂炎よりは大腸憩室炎を考える.

超音波検査で診断がつかない場合は,CTが大腸憩室炎の診断や合併症判断に有用である.

複雑性憩室炎(膿瘍形成・汎発性腹膜炎を伴う)では大腸癌の検索が必要である.

大腸憩室

40歳台より徐々に増加する.

憩室の部位(日本人1,884例,1993-1997年)

若年者では右側,高齢者では左側に多い傾向がある〔Jpn J Med. 1985 Feb;24(1):39-43. PMID:3873561〕.

肥満症と関連がある

BMIが5高くなると,大腸憩室症はRR 1.28(1.18-1.40),憩室炎はRR 1.31(1.09-1.56)で増加する〔Eur J Nut

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