診療支援
診断

1 低ナトリウム血症

低ナトリウム血症の疫学

低ナトリウム血症は日常診療で問題となる電解質異常のなかで最も高頻度であり,入院患者(特に高齢者,ICU患者,精神科患者)でよくみられる.

Na濃度と症状との関連には一貫性がないが(むしろ急性か慢性かが重要),Na<125mEq/Lは消化管症状・精神症状を呈する1つの目安で,Na<115mEq/Lは生命の危険があるとされる.

低ナトリウム血症はさまざまな疾患において予後不良因子と考えられている.

入院患者の1-2%で低ナトリウム血症はみられ,高ナトリウム血症の10倍の頻度とされる.またICU患者の14.6%がNa≦130mEq/Lで,2.3%がNa≦120mEq/L,0.7%がNa≧150mEq/Lである〔Minerva Anestesiol. 2006 Jun;72(6):353-6. PMID:16682900〕.

Na<130mEq/Lは入院患者の3-5%でみ

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