診療支援
診断

2 血清カリウム濃度異常

低カリウム血症・高カリウム血症

低カリウム血症・高カリウム血症は特に入院患者では高頻度にみられ,時として致死的な不整脈を来す.

高カリウム血症ではT波増高・P波消失が,低カリウム血症ではQT延長・U波出現・心室性不整脈が心電図所見として重要であるが,心電図が正常でも血清K値の異常は否定できない.

高カリウム血症に特異的な症候はないが,低カリウム血症は多尿・イレウス・筋力低下や横紋筋融解症を来す.

頻度


カリウム濃度異常による心血管系リスク(RR)


心電図異常

高カリウム血症と心電図

高カリウム血症の診断において心電図は感度35-43%,特異度85-86%である〔Tex Heart Inst J. 2006;33(1):40-7. PMID:16572868〕.

6.0mEq/L≦K<6.8mEq/Lでは43%で,K≧6.8mEq/Lでは55%で高カリウム血症を疑う心電図所見〔接合部

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