骨粗鬆症の疫学
◉骨粗鬆症は特に高齢女性で非常にありふれた疾患であるが,橈骨遠位端骨折,脊椎骨折,大腿骨近位部骨折を来しうる重大な基礎疾患でもある.
◉身長減高,亀背進行があれば骨粗鬆症/椎体骨折を考える.
◉甲状腺機能亢進症,副甲状腺機能亢進症,クッシング症候群,低ゴナドトロピン血症,ビタミンD欠乏症は,脆弱性骨折を契機に発見されることがある重大な内分泌疾患である.
●腰椎の骨密度は30-40歳で,大腿骨近位部の骨密度は16-19歳でピークとなる〔Osteoporos Int. 2016 Apr;27(4):1281-386. PMID:26856587▶〕.プラトーがしばらく続き,その後少しずつ骨密度は低下するが,女性の場合は閉経後5-10年で急速に骨密度は低下する.
●日本人の骨粗鬆症の有病率図
●骨粗鬆症の予測図
●無症候性椎体骨折の検出図
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